14日間でクリクマスソングを打ち込むまで
この記事はDTMテクニック集 Advent Calendar 2022の25日目として参加しました。
前回の記事は、switchworksさんのsfzを作成してDAW/エンジニアごっこ遊びを堪能しようです。
はじめに
DTMやらDAWやらちょこちょこ目にするようになって、Advent Calendarも始まり、街角ではクリスマスソングが流れ、もうそんな季節なんだなぁと年末感に浸っていた12月9日の昼、ふと思いつきました。クリスマスの定番曲ラストクリスマスを自分で打ち込んでみたいと!!知ってる曲を手元で鳴らせたら面白いだろうなぁというかなり軽い動機です。
クリスマスまでにクリスマスソングを鳴らしてみたい。そんな思いつきのために何をしたかをまとめた備忘録です。
前々からAdvent Calendarに参加してみたいという気持ちがあったのと、こちらのカレンダーの25日目がまだ空いていたので勢い余って登録してしまいました。
音楽系のアプリを触るのは今回が初めてで、全然大した内容にはなってません。
この時、クリスマスまで約15日。
とはいえ、1日に当てられる時間は数時間程度。おそらく、記事にまとめるのが1番時間がかかりそう。。。
果たして、目標達成なるか!?
と思ってつけたタイトルだったのですが、、、
まずはざっくりとしたスケジュールをたてて、どんな環境で始めようか調べ始めた翌日、いきなり予定が狂いました。
Audio Fusion Breau「Bongo Cat Band」との出会いです。
このあまりのかわいさに全部持っていかれた私はここからの約10日間、この猫を動かしてみるのにかかりっきりになってしまいました。そして、今回と同じように、途中で投げ出さないようにとAdvent Calendar 23日目に登録してしまったのです。
というわけで、実質3日くらいでなんとかしてみたよ報告となりました。(タイトルは変えたくなかった)時間があってもあまり変わらなかったかもしれませんが。。。
使ったもの
iPod touch 第7世代(iOS15.7.1)
DAW:GarageBand(iOS版)バージョン2.3.12
画面キャプチャ:画面収録機能→(iOSの標準機能)
動画編集ソフト:iMovie(iOS版)
動画アップロード:YouTube(iOS版)
おおまかな流れ
1.DAWの選定:GarageBand(iOS版)→iPod touchの標準アプリ
いくつかお勧めのDAWが紹介されているサイトを見て回った結果、手軽に試してみたかったのと、ちょっとした隙間時間にも触れそうだったので、GarageBandを選択してiPod touchでの完結を目指しました。
参考サイト
【無料も!】おすすめDAW(DTMソフト)7選!初心者はこの中から選べばOKです │ サッキーのさっきの出来事
iPhone用GarageBandユーザガイド - Apple サポート (日本)
2.動画編集ソフトの選定:iMovie(iOS版)→iPod touchの標準アプリ
どうせなら打ち込んだ曲をYouTubeにアップロードもしてみたいと思い、動画編集ソフトも探そうとしたら、標準アプリに入ってました。
3.画面キャプチャソフトの選定:画面収録機能→(iOSの標準機能)
iMovieでは画面キャプチャができなかったので、該当するソフトを探そうとしたら、これもiOSの標準機能がありました。。。
参考サイト:
iPhone、iPad、iPod touch で画面を録画する - Apple サポート (日本)
4.課題曲の選定:ジングルベル
もともとの動機はラストクリスマスを打ち込んでみたいというところから始まったのですが、楽譜を入手し、8小節くらい打ち込んでみた後、あれ、こういう曲って著作権とかどうなんだろう。。。と思い始めて、ちゃんと調べることができなかったので、著作権切れのクリスマスソングを探してジングルベルを選ぶことに変更しました。その際は下記の楽譜共有サイトを使わせていただきました。
参考サイト
【ドレミ付きあり無料楽譜】童謡_ジングルベル 難易度別3楽譜 - ピアノ塾
サイト内の楽譜について
当サイト内で作成された「pianojuku.info」の記載があるパブリックドメインの楽譜やYouTubeチャンネル内の音楽は、引用元を記載、もしくはリンクの挿入等をしていただければ、商用利用を含めてご自由にお使いいただいて構いません。著作権保護期間中の楽曲の楽譜もJASRAC等への申請が行われていれば、同様に利用可能です。利用いただいた場合は、報告いただけると紹介記事を書かせていただく場合があります。
詳しくはお問い合わせメールよりご連絡ください。
5.曲を打ち込む:GarageBand(iOS版):ジングルベル
GarageBandを起動して、プラスボタンから新規作成します。今回はKEYBOADからAlchemyシンセを選択しました。
鍵盤の画面が表示されます。ここで、曲を弾いて録音もできるようでしたが、今回はトラック表示させて音符を打ち込んでいくことにしました。左上の左から二番目のアイコンをタップします。
トラック表示されたら、右側でタップすると表示される編集をタップします。
この画面で、左側のピアノロールを見ながらジングルベルのメロディを打ち込んでいきます。
上部の赤い部分で編集のロック・解除ができます。
音を指定するとこんな感じになります。
一度入力した音は再度タップすることで削除できます。また、音をタップしながらスライドすると位置や高さを変更することができます。右上の完了ボタンをタップするとトラック表示に戻ります。
音源を追加したい場合は、左上の三角マークをタップして、音源を選択します。
また同じくKEYBOADからAlchemyシンセを選択しました。ここに楽譜でいう左手のパートを打ち込んでいくことにしました。
ちなみに右上の設定ボタンより、曲の設定画面よりいくつかの項目が変更できます。
今回は、デフォルトテンポ110から140まで増やしました。
曲を入力していて、注意が必要だなと思ったのはトラックヘッダをタップされると表示されるメニューです。
ここで、複製をタップしようとした際にその左にある削除に指が触れてしまうと、せっかく入力したトラック(一行丸々)が何の確認画面もなく一瞬で消えてしまうからです!!!(何度もやってしまって、泣きました。。。)気をつけましょう!!
細かい説明はだいぶ省略してしまいましたが、完成形がこちらになります。32小節でジングルベルを入力しました。指でタップしながら音を入れていく動作に少し慣れが必要だなと思いました。1時間くらい触っていると32小節を10分くらいで入力できるようになりました。
参考サイト:
iPhone用GarageBandで曲を作成する/保存する - Apple サポート (日本)
iPhone用GarageBandで曲を作成する - Apple サポート (日本)
6.リズムを追加してみる:GarageBand(iOS版)
メロディーラインとベース音(というのだろうか。。。?)だけではあまりにも寂しかったので、Apple Loops(録音済みのドラムビート、ベースライン、その他のバックグラウンド部分)という機能を使ってリズムを追加してみました。上部の右から二番目のマークをタップするとループブラウザが開きます。
「追加のApple Loopsを入手」をタップするとSound Libraryが表示され、様々なサウンドパックを追加でインストールすることができます。
ここを眺めているだけでもすごく楽しいです。いろいろ素敵なサウンドがあったのですが、時間もなかったので、上の方に表示されていた60s Shuffle Drumsetと60s Shuffle Fillの2種類を選んでみました。
使いたいサウンドをトラック表示にドラックアンドドロップします。
最終的にこんな感じになりました。
これだけでもちょっと華やかになった感じがします。
参考サイト:iPhone用GarageBandの追加のサウンドやループをダウンロードする - Apple サポート (日本)
iPhone用GarageBandでApple Loopsを追加する - Apple サポート (日本)
7.実行結果を録画する:画面収録(iOSの標準機能)
下記の手順に従って、GarageBandでの演奏を録画します。
画面を録画する方法
「設定」>「コントロールセンター」の順に選択し、「画面収録」の横にある追加ボタンをタップします。
iPhone または iPad でコントロールセンターを開きます。
グレイの録画ボタンをタップして、3 秒のカウントダウンが終わるまで待ちます。
コントロールセンターを閉じて、画面を録画します。
録画を停止するには、コントロールセンターを開いて、赤い録画ボタン をタップします。または、画面上端の赤いステータスバーをタップし、「停止」をタップします。
写真 App を開いて、画面収録データを選択します。
参考サイト:
iPhone、iPad、iPod touch で画面を録画する - Apple サポート (日本)
8.動画編集:iMovie(iOS版)
iMovieは録画前後の不要な箇所を切り取るために使用しました。
iMovieアプリを起動したら、「ムービー」を選択して、編集したい動画を選択します。
動画が取り込まれたら再生して動画を確認します。
今回は、最後に録画機能を止めるための操作まで映り込んでしまった部分を削除します。画像でいうと1分前後のあたりの部分です。
黄色い線で囲まれた部分をタップしたまま左に移動させると動画の終了位置を調整できるようです。
画像では58.8秒まで切り取りました。
左上の完了ボタンをタップします。
下方の真ん中のアイコンをタップします。
「ビデオを保存」をタップすると動画がフォトライブラリに保存されます。
9.YouTubeにアップロードする:YouTubeアプリ(iOS版)
YouTubeアプリを起動します。
上部右のプロフィールアイコンをタップして、チャンネルを開きます。
下方のプラスボタンをタップをして、「動画をアップロード」をタップします。
指定の動画を選択して、タイトルなどの必要項目を入力して、動画をアップロードしてください。
成果物
GarageBand(ジングルベル)
GarageBand(ジングルベル)ドラム追加
最後に
まとめというか所感です。
当初思い描いてたものとはだいぶ異なった着地点になりましたが、なんとかまとめられてよかったです。やはり、選択肢がありすぎて最初に何を選べばいいのかというとっかかりが大変だなと思いました。長年、iPod touchユーザーでしたが、ずっと使ったことがなく削除していたアプリ(GarageBand やiMovie)も試してみれてよかったです。GarageBandはMac版もあるようなのですが、10年以上前のMacBookでも動かせるのでしょうか。。。そういえば、iPod touchは2022年6月で生産終了なんですよね。サポートが終了してアップデートできなくなったらどうしようかなぁ。
とりあえず、自分で入力した音がその通りに鳴るのは嬉しいし、楽しかったです。昔、ヤマハ音楽教室でエレクトーンを習っていたことがあるのですが、音色を選んだり、リズムを変えたり、レジスト作ったりしたことを思い出しました。思いつきで行動を起こしてしまったけど、やってみてよかったなと思いました。
演奏はできないけど、楽譜を見るのが好きで好きなアーティストのバンドスコアをちょこちょこ集めていたので、今度はバンドスコアの打ち込みもしてみたいなぁとか、8ビットのファミコン風の音楽も面白そうだなぁなど夢はいろいろ膨らみます。
最後になりましたが、冒頭のクリスマスのアイコンはこちらを利用させていただきました。ありがとうございます。