14日間でクリクマスソングを打ち込むまで
この記事はDTMテクニック集 Advent Calendar 2022の25日目として参加しました。
前回の記事は、switchworksさんのsfzを作成してDAW/エンジニアごっこ遊びを堪能しようです。
はじめに
DTMやらDAWやらちょこちょこ目にするようになって、Advent Calendarも始まり、街角ではクリスマスソングが流れ、もうそんな季節なんだなぁと年末感に浸っていた12月9日の昼、ふと思いつきました。クリスマスの定番曲ラストクリスマスを自分で打ち込んでみたいと!!知ってる曲を手元で鳴らせたら面白いだろうなぁというかなり軽い動機です。
クリスマスまでにクリスマスソングを鳴らしてみたい。そんな思いつきのために何をしたかをまとめた備忘録です。
前々からAdvent Calendarに参加してみたいという気持ちがあったのと、こちらのカレンダーの25日目がまだ空いていたので勢い余って登録してしまいました。
音楽系のアプリを触るのは今回が初めてで、全然大した内容にはなってません。
この時、クリスマスまで約15日。
とはいえ、1日に当てられる時間は数時間程度。おそらく、記事にまとめるのが1番時間がかかりそう。。。
果たして、目標達成なるか!?
と思ってつけたタイトルだったのですが、、、
まずはざっくりとしたスケジュールをたてて、どんな環境で始めようか調べ始めた翌日、いきなり予定が狂いました。
Audio Fusion Breau「Bongo Cat Band」との出会いです。
このあまりのかわいさに全部持っていかれた私はここからの約10日間、この猫を動かしてみるのにかかりっきりになってしまいました。そして、今回と同じように、途中で投げ出さないようにとAdvent Calendar 23日目に登録してしまったのです。
というわけで、実質3日くらいでなんとかしてみたよ報告となりました。(タイトルは変えたくなかった)時間があってもあまり変わらなかったかもしれませんが。。。
使ったもの
iPod touch 第7世代(iOS15.7.1)
DAW:GarageBand(iOS版)バージョン2.3.12
画面キャプチャ:画面収録機能→(iOSの標準機能)
動画編集ソフト:iMovie(iOS版)
動画アップロード:YouTube(iOS版)
おおまかな流れ
1.DAWの選定:GarageBand(iOS版)→iPod touchの標準アプリ
いくつかお勧めのDAWが紹介されているサイトを見て回った結果、手軽に試してみたかったのと、ちょっとした隙間時間にも触れそうだったので、GarageBandを選択してiPod touchでの完結を目指しました。
参考サイト
【無料も!】おすすめDAW(DTMソフト)7選!初心者はこの中から選べばOKです │ サッキーのさっきの出来事
iPhone用GarageBandユーザガイド - Apple サポート (日本)
2.動画編集ソフトの選定:iMovie(iOS版)→iPod touchの標準アプリ
どうせなら打ち込んだ曲をYouTubeにアップロードもしてみたいと思い、動画編集ソフトも探そうとしたら、標準アプリに入ってました。
3.画面キャプチャソフトの選定:画面収録機能→(iOSの標準機能)
iMovieでは画面キャプチャができなかったので、該当するソフトを探そうとしたら、これもiOSの標準機能がありました。。。
参考サイト:
iPhone、iPad、iPod touch で画面を録画する - Apple サポート (日本)
4.課題曲の選定:ジングルベル
もともとの動機はラストクリスマスを打ち込んでみたいというところから始まったのですが、楽譜を入手し、8小節くらい打ち込んでみた後、あれ、こういう曲って著作権とかどうなんだろう。。。と思い始めて、ちゃんと調べることができなかったので、著作権切れのクリスマスソングを探してジングルベルを選ぶことに変更しました。その際は下記の楽譜共有サイトを使わせていただきました。
参考サイト
【ドレミ付きあり無料楽譜】童謡_ジングルベル 難易度別3楽譜 - ピアノ塾
サイト内の楽譜について
当サイト内で作成された「pianojuku.info」の記載があるパブリックドメインの楽譜やYouTubeチャンネル内の音楽は、引用元を記載、もしくはリンクの挿入等をしていただければ、商用利用を含めてご自由にお使いいただいて構いません。著作権保護期間中の楽曲の楽譜もJASRAC等への申請が行われていれば、同様に利用可能です。利用いただいた場合は、報告いただけると紹介記事を書かせていただく場合があります。
詳しくはお問い合わせメールよりご連絡ください。
5.曲を打ち込む:GarageBand(iOS版):ジングルベル
GarageBandを起動して、プラスボタンから新規作成します。今回はKEYBOADからAlchemyシンセを選択しました。
鍵盤の画面が表示されます。ここで、曲を弾いて録音もできるようでしたが、今回はトラック表示させて音符を打ち込んでいくことにしました。左上の左から二番目のアイコンをタップします。
トラック表示されたら、右側でタップすると表示される編集をタップします。
この画面で、左側のピアノロールを見ながらジングルベルのメロディを打ち込んでいきます。
上部の赤い部分で編集のロック・解除ができます。
音を指定するとこんな感じになります。
一度入力した音は再度タップすることで削除できます。また、音をタップしながらスライドすると位置や高さを変更することができます。右上の完了ボタンをタップするとトラック表示に戻ります。
音源を追加したい場合は、左上の三角マークをタップして、音源を選択します。
また同じくKEYBOADからAlchemyシンセを選択しました。ここに楽譜でいう左手のパートを打ち込んでいくことにしました。
ちなみに右上の設定ボタンより、曲の設定画面よりいくつかの項目が変更できます。
今回は、デフォルトテンポ110から140まで増やしました。
曲を入力していて、注意が必要だなと思ったのはトラックヘッダをタップされると表示されるメニューです。
ここで、複製をタップしようとした際にその左にある削除に指が触れてしまうと、せっかく入力したトラック(一行丸々)が何の確認画面もなく一瞬で消えてしまうからです!!!(何度もやってしまって、泣きました。。。)気をつけましょう!!
細かい説明はだいぶ省略してしまいましたが、完成形がこちらになります。32小節でジングルベルを入力しました。指でタップしながら音を入れていく動作に少し慣れが必要だなと思いました。1時間くらい触っていると32小節を10分くらいで入力できるようになりました。
参考サイト:
iPhone用GarageBandで曲を作成する/保存する - Apple サポート (日本)
iPhone用GarageBandで曲を作成する - Apple サポート (日本)
6.リズムを追加してみる:GarageBand(iOS版)
メロディーラインとベース音(というのだろうか。。。?)だけではあまりにも寂しかったので、Apple Loops(録音済みのドラムビート、ベースライン、その他のバックグラウンド部分)という機能を使ってリズムを追加してみました。上部の右から二番目のマークをタップするとループブラウザが開きます。
「追加のApple Loopsを入手」をタップするとSound Libraryが表示され、様々なサウンドパックを追加でインストールすることができます。
ここを眺めているだけでもすごく楽しいです。いろいろ素敵なサウンドがあったのですが、時間もなかったので、上の方に表示されていた60s Shuffle Drumsetと60s Shuffle Fillの2種類を選んでみました。
使いたいサウンドをトラック表示にドラックアンドドロップします。
最終的にこんな感じになりました。
これだけでもちょっと華やかになった感じがします。
参考サイト:iPhone用GarageBandの追加のサウンドやループをダウンロードする - Apple サポート (日本)
iPhone用GarageBandでApple Loopsを追加する - Apple サポート (日本)
7.実行結果を録画する:画面収録(iOSの標準機能)
下記の手順に従って、GarageBandでの演奏を録画します。
画面を録画する方法
「設定」>「コントロールセンター」の順に選択し、「画面収録」の横にある追加ボタンをタップします。
iPhone または iPad でコントロールセンターを開きます。
グレイの録画ボタンをタップして、3 秒のカウントダウンが終わるまで待ちます。
コントロールセンターを閉じて、画面を録画します。
録画を停止するには、コントロールセンターを開いて、赤い録画ボタン をタップします。または、画面上端の赤いステータスバーをタップし、「停止」をタップします。
写真 App を開いて、画面収録データを選択します。
参考サイト:
iPhone、iPad、iPod touch で画面を録画する - Apple サポート (日本)
8.動画編集:iMovie(iOS版)
iMovieは録画前後の不要な箇所を切り取るために使用しました。
iMovieアプリを起動したら、「ムービー」を選択して、編集したい動画を選択します。
動画が取り込まれたら再生して動画を確認します。
今回は、最後に録画機能を止めるための操作まで映り込んでしまった部分を削除します。画像でいうと1分前後のあたりの部分です。
黄色い線で囲まれた部分をタップしたまま左に移動させると動画の終了位置を調整できるようです。
画像では58.8秒まで切り取りました。
左上の完了ボタンをタップします。
下方の真ん中のアイコンをタップします。
「ビデオを保存」をタップすると動画がフォトライブラリに保存されます。
9.YouTubeにアップロードする:YouTubeアプリ(iOS版)
YouTubeアプリを起動します。
上部右のプロフィールアイコンをタップして、チャンネルを開きます。
下方のプラスボタンをタップをして、「動画をアップロード」をタップします。
指定の動画を選択して、タイトルなどの必要項目を入力して、動画をアップロードしてください。
成果物
GarageBand(ジングルベル)
GarageBand(ジングルベル)ドラム追加
最後に
まとめというか所感です。
当初思い描いてたものとはだいぶ異なった着地点になりましたが、なんとかまとめられてよかったです。やはり、選択肢がありすぎて最初に何を選べばいいのかというとっかかりが大変だなと思いました。長年、iPod touchユーザーでしたが、ずっと使ったことがなく削除していたアプリ(GarageBand やiMovie)も試してみれてよかったです。GarageBandはMac版もあるようなのですが、10年以上前のMacBookでも動かせるのでしょうか。。。そういえば、iPod touchは2022年6月で生産終了なんですよね。サポートが終了してアップデートできなくなったらどうしようかなぁ。
とりあえず、自分で入力した音がその通りに鳴るのは嬉しいし、楽しかったです。昔、ヤマハ音楽教室でエレクトーンを習っていたことがあるのですが、音色を選んだり、リズムを変えたり、レジスト作ったりしたことを思い出しました。思いつきで行動を起こしてしまったけど、やってみてよかったなと思いました。
演奏はできないけど、楽譜を見るのが好きで好きなアーティストのバンドスコアをちょこちょこ集めていたので、今度はバンドスコアの打ち込みもしてみたいなぁとか、8ビットのファミコン風の音楽も面白そうだなぁなど夢はいろいろ膨らみます。
最後になりましたが、冒頭のクリスマスのアイコンはこちらを利用させていただきました。ありがとうございます。
猫さんにねこふんじゃったを演奏させてみたい!
この記事はDTMテクニック集 Advent Calendar 2022の23日目として参加しました。
前回の記事は、hydden0310さんの某青いロボットが活躍するような2Dアクションゲームサウンドの作り方です。
- 事の発端
- 使ったもの
- 作業手順
- 1.DAWの選定:Cakewalk by BandLabのダウンロード・インストール
- 2.プラグインの選定:Bongo Cat Bandのダウンロード・インストール
- 3.録画ソフトの選定:OBS Studioのダウンロード・インストール
- 4.mp4変換用ソフトの選定:VLC media playerのダウンロード・インストール
- 5.環境設定(Windows11のサウンド)
- 6.環境設定(Cakewalk by BandLab)
- 7.環境設定(OBS Studio)
- 8.打ち込み曲の選定:かえるのうた、ねこふんじゃった
- 9.曲を打ち込む:かえるのうた
- 10.曲を打ち込む:ねこふんじゃった+BongoCatBand
- 11.実行結果を録画する
- 12.mp4ファイルに変換する
- 13.YouTubeにアップロードする
- 成果物
- 初心者が難しいと感じたところ
- おまけ
- 最後に
事の発端
ある時、こんなサイトが紹介されているのを見かけました。
【無料】6種類の音色を搭載した、Audio Fusion Breau「Bongo Cat Band」無償配布中! | Computer Music Japan
なんだ、このかわいい生き物はーーーと思った私は自分でもこれを動かしてみたい!と強く思いました。まず、これが何なのかそして、どうやって使うか全くわかりませんでしたが、とりあえずダウンロードをしてしまったのです。
ちょうどその前日、ふとDTMをやってみたいと思い立って、DTMやらDAWやらの単語を調べているところでした。(25日目のアドカレに続く予定です)
この、Audio Fusion Breau「Bongo Cat Band」を実際に使ってみて、動いたところをYouTubeにアップロードするまでの流れをまとめた備忘録です。
あるプラグインを使ってみたというだけで、他の方々のような踏み込んだ内容にはなっていません。この方法の手順が正しいかすらもわかりませんが、こうしたら動かせたよというのを示してみたいと思います。おそらく特殊なパターンだと思うので、これからDTMを初めてみようと思っている方の参考になるかはわかりませんが、今しか感じることのできない初心者なりの視点で、はまったところなども併せてまとめてみました。
DTMテクニック集のカレンダー | Advent Calendar 2022 - Qiitaの想定記事に書かれていた項目の以下に該当するかと思います。
使ったもの
OS:Windows11
プラグイン:Bongo Cat Band
録画ソフト:OBS Studio
mp4変換用:VLC media player
手軽に試してみたかったので、マイクやキーボード、オーディオインターフェースなど外部接続するようなものは未使用です。今回はノートパソコン(Windows11)だけを使用して、「Bongo Cat Band」を実行することを想定しています。
動画アップロードをせずにプラグインを動かしてみるだけであれば、1、2、5、6、8、10となります。
作業手順
1.DAWの選定:Cakewalk by BandLabのダウンロード・インストール
Cakewalk by BandLabとは?
完全無料のDAW
もともとは「SONAR」という有料DAW
以前は有料だったものが無料になったのでかなり高性能
もちろん日本語対応済み
Mac非対応
https://sakky.tokyo/daw-recommends/ より
なぜCakewalk by BandLabを選んだのか?
少し試してみたいだけだったので、あまり高額な製品には手を出せません。また、種類もたくさんあって選定だけで力尽きそうになったので無料DAWをターゲットに検索して、いろいろなサイトでおすすめされていたCakewalkに決めました。
ダウンロード先:BandLab: Make Music Online
インストールは画面に沿って進めていけば特に問題になるような箇所はありませんでした。
2.プラグインの選定:Bongo Cat Bandのダウンロード・インストール
Bongo Cat Bandとは?
AudioFusion Bureau社からリリースされた6種類の音色を搭載したプラグイン(という表記でよいのかわかりません。。。)
なぜBongo Cat Bandを選んだのか?
かわいい猫を自分でも動かしてみたかったから。そもそもこれを動かしたくてDAW・他の環境を整えました。
ダウンロード先:
Bongo Cat Band – AudioFB
ダウンロードとインストール方法はこちらを参考にさせていただきました。
【無料】 AudioFBの猫の鳴き声も入った音源Bongo Cat Bandの紹介 - Chillout with Beats
プラグインについての参考サイト:
DTMプラグインのおすすめ【プラグインとは!?】 | IT技術者のDTM奮闘記
3.録画ソフトの選定:OBS Studioのダウンロード・インストール
OBS Studioとは?
OBSとはOpen Broadcaster Softwareの略で、OBS Projectが開発・保守している無料のストリーミング配信・録画が可能なソフトウェアです。現在、OBSと単に呼ぶ場合は「OBS studio」を指します。
https://video-matching.com/know-how/obs/ より
なぜ、OBS Studioを選んだのか?
Cakewalkで画面を録画する方法を検索していたら、OBS Studioを使っている記事が多く参考にしやすかったため。(が、よく理解せずに見よう見まねで設定したところ、音が出なくなってだいぶ困りました。。。設定を見直すことで今は解決しています。)
ダウンロード先:ダウンロード | OBS
インストールは画面に沿って進めていけば特に問題になるような箇所はありませんでした。
4.mp4変換用ソフトの選定:VLC media playerのダウンロード・インストール
VLC media playerとは?
VLCはフリーなマルチプラットフォーム対応のマルチメディアプレイヤーであり、DVD、オーディオCD、VCDや様々なストリーミングプロトコルを再生可能なフレームワークです。
https://www.videolan.org/vlc/index.ja.html より
なぜVLC media playerを選んだのか?
OBS Studioでは動画をmklファイルで保存することが推奨されていたが、Youtube用にmp4に変換したかったため
ダウンロード先:https://www.videolan.org/vlc/index.ja.html:
インストールは画面に沿って進めていけば特に問題になるような箇所はありませんでした。
5.環境設定(Windows11のサウンド)
再生タブでスピーカーが既定のデバイスになっていることを確認してください。
6.環境設定(Cakewalk by BandLab)
Cakewalkを起動します。
編集→環境設定→オーディオ→オプション→ドライバモード:MME(32ビット)を指定します。
編集→環境設定→オーディオ→デバイスの選択→出力デバイスでスピーカーをチェックします。
編集→環境設定→オーディオ→デバイスの設定→再生タイミングマスタで1:スピーカーを選択します。
7.環境設定(OBS Studio)
OBS Studioを起動します。
ファイル→設定→音声:デスクトップ音声でスピーカーを指定します。
今回、マイクは使用していませんが念のため、その他の項目はすべて無効にしてあります。
8.打ち込み曲の選定:かえるのうた、ねこふんじゃった
楽譜がなくても打ち込めそうな曲がないか考えたところかえるのうたが思い浮かびました。あとは、せっかくプラグインにかわいい猫さんがいるのだから、ねこふんじゃったを演奏させてみたいと思いました。ねこふんじゃったにつきましては以下のサイトの楽譜を参考にさせていただきました。
【ドレミ付きあり無料楽譜】童謡_ねこふんじゃった 難易度別4楽譜 - ピアノ塾
サイト内の楽譜について
当サイト内で作成された「pianojuku.info」の記載があるパブリックドメインの楽譜やYouTubeチャンネル内の音楽は、引用元を記載、もしくはリンクの挿入等をしていただければ、商用利用を含めてご自由にお使いいただいて構いません。著作権保護期間中の楽曲の楽譜もJASRAC等への申請が行われていれば、同様に利用可能です。利用いただいた場合は、報告いただけると紹介記事を書かせていただく場合があります。詳しくはお問い合わせメールよりご連絡ください。
https://pianojuku.info/free-sheet-nekofunjatta/ より
9.曲を打ち込む:かえるのうた
Cakewalkを起動します。
Cakewalk Start Screeより新規プロジェクト→Empty Project.cwtを選択します。(または、ファイル→スタートスクリーン→新規プロジェクト→Empty Project.cwtを選択します。)
挿入→プラグインシンセ→Piano→SI-Electric Pianoを選択します。
トラック名称を変更します。(例)SI-Electric Piano→かえるのうた
表示→ピアノロールビューを選択します。
該当する音の高さでマウスの左クリックを押しながら音の長さを指定していきます。(図中の黄緑色横棒の箇所)
(詳細な使い方についてはまだ理解していないため、今回はとりあえず音を鳴らすことを目標としています。)
ファイル→名前をつけて保存→(例)kaeru005
動作確認:上部アイコンバーの再生ボタンを押します。もう一度押すと停止します。
音が鳴ることが確認できたら終了です。
10.曲を打ち込む:ねこふんじゃった+BongoCatBand
Cakewalkを起動します。
Cakewalk Start Screeより新規プロジェクト→Empty Project.cwtを選択します。(または、ファイル→スタートスクリーン→新規プロジェクト→Empty Project.cwtを選択します。)
挿入→プラグインシンセ→BongoCatBandを選択します。デフォルトのままOKボタンをクリックします。
挿入→MIDIトラックを選択します。
トラック名称を変更します。(例)トラック2→ねこふんじゃった(右手)
挿入→MIDIトラックを選択します。
トラック名称を変更します。(例)トラック3→ねこふんじゃった(左手)
表示→ピアノロールビューを選択します。
該当する音の高さでマウスの左クリックを押しながら音の長さを指定していきます。(図中のオレンジ色横棒の箇所)
ファイル→名前をつけて保存→(例)neko-hunjatta-002
プラグインの動作確認:
トラック表示部の一行目BongoCatBandのキーボードアイコンをクリックすると、BongoCatBandプラグインが起動します。
この状態で、上部アイコンバーの再生ボタンを押します。もう一度押すと停止します。
音が鳴り、プラグイン上で猫が楽器を演奏していることが確認できたら終了です。
11.実行結果を録画する
OBS Studioを起動します。
ソースのプラスボタンから画面キャプチャを追加します。画面キャプチャはデスクトップ上で複数のソフトウエアが実行している状態の動きを録画することができます。OBS Studioは配信にも対応していますが、今回は使用しません。
ソースに画面キャプチャを追加すると、音声ミキサーのパネルにデスクトップ音声という項目が表示されます。ボリュームマークの右側からプロパティを選択し、デバイスでスピーカーを指定します。
OBS Studio:録画開始ボタンを押します。
Cakewalkでねこふんじゃったを再生します。
OBS Studio:録画停止ボタンを押します。
ファイル→設定→出力→録画→録画ファイルのパスで指定された場所に動画ファイルが出力されます。
12.mp4ファイルに変換する
OBS Studioで画面を録画すると、デフォルトではmkvファイルが出力されます。
OBS Studio:ファイル→設定→出力→録画フォーマットで変更可能ですが、ここでmp4ファイルを選択すると、以下のような警告メッセージが表示されました。
今回は配信は行わないので関係ないかもしれませんが、ファイル容量を減らすためにmkvファイルで出力後にmp4ファイルに変換することにしました。
YouTube でサポートされているファイル形式は以下を参照してください。
YouTube でサポートされているファイル形式 - YouTube ヘルプ
mkvファイルでもYoutubeにアップロード可能なようですが、容量が大きくなるためアップロードに時間がかかってしまうようです。
(参照:MKVをYouTubeににアップロードする簡単ガイド)→ちなみにここで紹介されているiMyMac Video Converterは無料試用しかできないため、フル動画を変換することはできませんでした。
「MKV」ファイルとは?「mp4」との違いは?
MKVファイルは、1つのファイルの中に音声と映像の他に、字幕データを格納できる動画ファイルの形式である。MP4ファイルとMKVファイルの最も大きな違いは、MKVファイルなら字幕ファイルを格納できる点で、1つのファイルの中に各国の言語の字幕をすべて格納できる。
https://otona-life.com/2021/06/03/67501/ より
参考として、録画フォーマットを変えてみた結果を載せておきます。(MOV、FLVファイルでは今回検証していません)
OBS Studio:出力フォーマットをmkvファイルで録画:19秒1,596KB(84KB/秒)
OBS Studio:上記ファイルを再多重化(MKV→mp4):19秒1,624KB(増加)(85.5KB/秒)
OBS Studio:出力フォーマットをmp4に変更して録画:22秒で1,750KB(79.6KB/秒)
mp4出力は録画品質も関係しているようですが、思ったよりも容量が減らなかったのでやはり、mkvファイルで出力後にmp4ファイルに変換することにしました。mp4ファイルへの変換にはVLC media playerを使用しました。
OBS Studio:出力フォーマットをmkvファイルで録画:16秒1,192KB(74.5KB/秒)
VLC media playerでmp4に変換後:15秒779KB(51.9KB/秒)
VLC media playerでmp4に変換する
VLC media playerを起動します。
メディア→変換/保存→ファイルタブのプラスボタンから変換したいファイルを選択します。
変換/保存ボタンを押すとまたダイアログが表示されるので、入力元と出力用URLに出力ファイル名、プロファイルはVideoーH.264+MP3(MP4)を指定して、開始ボタンをクリックします。
13.YouTubeにアップロードする
ビデオアイコンをクリックして、動画をアップロードを選択します。
アップロードしたい動画を選択して、ウィザードに従って必要項目を入力してください。
成果物
- かえるのうた
なんの変哲もないかえるのうたです。
- ねこふんじゃった
短い動画ですが、 Instrument部分のプルダウンで6種類の楽器(ピアノ、マリンバ、ボンゴ、ギター、トランペット、猫の鳴き声)を選択できる様子をご覧ください。他にも色々設定出来るようなのですが、説明できるほど理解できていないので省略させていただきます。
初心者が難しいと感じたところ
・略語が多い
最初はDTM、DAW、EDM、などなど頭の中でごちゃごちゃになっていました。何の略かを思い出せればなんとかなりそうですが、それがなかなか覚えられず。。。これは慣れるしかないですね。
・DAWをインストールしたら、まず最初に何をすればいいのかわからなかった。
とりあえず、何か曲を打ち込んでみようと思ったのですが、説明されているサイトを読んでも、鍵盤っぽいものを出すにはどうすればいいかわからず見つけるまでに時間がかかりました。例えば、こんな感じです。「cakewalk 打ち込み」で検索して見つけたサイトで説明されていた文章です。
メロディはTTS-1で打ち込みます。
インストゥルメントトラックを作成し、ピアノロールでメロディラインを打ち込んでいきます。
今回はインストゥルメントトラックを分離して作成します
マルチアウトは必要ないので出力は変えません。
(マルチアウトしても構いませんが)
また、MIDIトラックが複数になるのでわかりやすいようにフォルダの作成にチェックを入れておき・・・
https://dtm-hyper.com/cakewalk/cakewalk8.html より
まず、TTS-1まではどうやってたどり着けばよいのでしょう。。。
ピアノロールなるものはどこから開けばよいのでしょう。
マルチアウトって何ですか?
みたいな感じです。おそらく他のページで説明されていたのかもしれませんが、欲しい情報になかなかたどり着けずに時間がかかりました。
・サウンド関連の設定をどうするか?
今回、この設定に一番悩まされました。多くの参考記事と、自分の環境とでは使用している機材やソフトウェアが異なるため、そのまま適用できずにどう置き換えればいいのか悩みました。とは言っても、今回はマイクもオーディオインターフェースも使ってないのだから、とりあえずスピーカーから音が出せればいいのかぁということがわかりました。今後のために用語説明サイトをまとめてみましたが、解説を読んでみても、ほうほう、それでそれはどんな時に使えばよいものなんだろう。という感じです。。。
Cakewalkのオーディオ→オプションでは以下の5種類を選択することができます。
1.WDM/KS
2.WASPI排他
3.WASPI共有
4.ASIO
5.MME(32ビット)
1.WDM/KS https://www.g200kg.com/jp/docs/dic/wdmks.html
WDM (Windows Driver Model)の略語、Windows98 / Windows2000 以降で使われている標準的なデバイスドライバーの構造
KS (Kernel Streaming)の略語
オーディオデバイスとのインターフェイスの手法
2.WASPI排他、3.WASPI共有 https://www.g200kg.com/jp/docs/dic/wasapi.html
WASPI(Windows Audio Session API)の略語
Windows Vista以降でサポートされているWindowsのオーディオドライバーのインターフェースの名前
「排他モード」により、オーディオI/Fを1つのアプリケーションに完全に占有させる事が可能
4.ASIO https://www.g200kg.com/jp/docs/dic/asio.html
サウンドドライバーの規格の名前。
ASIO ドライバーはオーディオ I/F などのハードウェアメーカーがそれぞれのハードウェアに対応したものを配布している
5.MME(32ビット) https://www.g200kg.com/jp/docs/dic/mme.html
MME(Multi Media Extension)の略語
Windows3.1以降で使われているドライバーの種類。
DTM用途としてはレイテンシーが大きく、満足な性能が出ないため、スタインバーグなどのサードパーティーが独自にASIOのようなDTM用途のドライバーを提供したり、WDM/KSのような裏技的なオーディオデバイスの駆動方法を使うなどの手法が取られている。
ちなみに、今回は5.MME(32ビット)を指定しましたが、他だとこうなりました。
1.WDM/KS→NG(スピーカーが見つかりませんとエラーになる)
×Realtek HD Audio Stereo input [WaveRT]
?Realtek HD Audio Mic input [WaveRT]
×Realtek HD Audio output [WaveRT]
×Realtek HD Audio 2nd output [WaveRT]
2.WASPI排他→NG(マイク使用可能) Cakewalk・OBS Studioのデスクトップ音声で音がでない
3.WASPI共有→OK(マイク使用可能)
4.ASIO→NG(デバイスが見つかりませんとエラーになる)
5.MME(32ビット)→OK(マイクが使えない)
1.と4.はオーディオインターフェースを使用していないとドライバがないから、今回のような事例では対象外。
今回、音が再生されたのは3.と5.でしたが、5.だとマイクのチェックボックスが有効にならなかったので、オーディオインターフェース未使用でマイクを使いたくなったら3.WASPI共有を選択すればよいのかなと解釈しました。
2.WASPI排他はどんな時に使うのかイメージがつきません。。。
・DAWでは音が再生されるのに画面録画した動画ファイルに音が入らないという現象
参考にしたサイトとは環境が違うのに書いてある通りに設定しようとして、不要なソフトウェアをインストールしてしまったりなど、深みにはまりました。ここで半分くらいの期間を使ってしまいました。今回はノートパソコンのスピーカー機能しか使わないということが理解できたら、各ソフトウェアの要・不要がわかってきて、シンプルな構成にすることができ解決できました。
おまけ
今回はサンプリングだとか音声解説だとか動画配信などは考えていなかったので、OBS Studioを使うのはちょっと大袈裟かなと感じていました。Windows11の標準機能でなんとかならないか検証してみましたが、プラグインを表示させるために複数ウィンドウの同時録画が必要となったため、使用することができませんでした。(Cakewalkで曲が再生されている画面しか録画することができなかった。)
・画面録画の対象 Xbox Game Barは、Windowsアプリが対象のため、デスクトップ全体の録画はできません。同様にWindowsの機能である設定画面などは録画することができません。複数のウィンドウの同時録画もできません。
参考:Windows 11の画面録画方法は?標準機能と追加ソフトウェアを解説! | アンドエンジニア
ただ、今後、録画範囲を指定できる機能が追加されるかもしれないようなので、もう少ししたらDAWをインストールするだけで完結できる日が来るかもしれません。その頃には音質にこだわりを持つようになり、何かしらのソフトウエアをインストールしているかもしれませんが。。。
参考:Windows 11に画面録画機能が追加へ | ソフトアンテナ
最後に
以上、おつかれさまでした。無事に「Bongo Cat Band」プラグインの猫さんたちにねこふんじゃったを演奏してもらうことができました。
ずっと何かのアドカレに参加してみたいという気持ちがあったのと途中で投げ出してしまわないようにという思いから、今回、初めて参加しました。カレンダーを作成していただいたhydden0310さん、録画時に音がでなくなったとき助言をいただいたatsushienoさん、ありがとうございました。無事、書き終えることができました。
今回は音を鳴らせること確認できただけなので、プログラミングでいうところのHello Worldみたいな感じでしょうか。ソフトウェアのインストール、各種設定、まずは環境周りを整えるのが一番大変でした。これで、いつまた急に今度はいきなり曲を作ってみたい!!となった時でも大丈夫そうです。(そんな時はやってくるのかな。。。)